ブルーレイ版(Blu-ray )魔法の天使クリィミーマミ (1983) 3枚組 日本語音声
『魔法の天使クリィミーマミ』(まほうのてんし クリィミーマミ)は、1983年7月1日から1984年6月29日まで、日本テレビ系列で金曜18:00 - 18:30(JST)に全52話が放送された、スタジオぴえろ制作のテレビアニメ。
概要
前年の『魔法のプリンセス ミンキーモモ(第1作)』の制作を担当した読売広告社が、『モモ』に続く魔法少女物として『はずんでクリィミーマミ』というタイトルで企画。葦プロダクションに替わるアニメ制作会社として、当時『ニルスのふしぎな旅』、『うる星やつら』のヒットで名を知られ始めていたスタジオぴえろが選ばれ、ぴえろ魔法少女シリーズの第1作として放送されることになる。
魔法少女アニメに芸能界というこれまでにない要素を取り入れ、また主人公の声を当時15歳で、本作品の主題歌がデビュー曲となるアイドル歌手の太田貴子が担当。当初は全26話の予定だったが、視聴者からの好評に応えて52話まで延長、さらにOVAで続編が制作された。
作風としては、架空性の高い世界を舞台としていた『ミンキーモモ』とは対照的に、日本の芸能界を舞台にする、当時の流行や風俗を反映するといった特徴があり、これによって現実味を帯びた世界観が描かれている。一例を挙げると、放送当時、少女たちの流行の発信地として注目されていた原宿で人気を誇っていたスウィーツ「クレープ」を主人公の実家が営んでいるなど設定や、第4話「スクランブル トップテン」では当時の人気番組『ザ・トップテン』にマミが出演する場面も見られる。
その一方で、芸能界がほとんど本筋に関与しない話も少なからず作られており、第1話と同じように非現実的な未知との遭遇を描いた話もしばしば展開された。上記のような現実味を帯びたリアルな世界のどこかで(しかしすぐ身近に)非現実的な未知の世界が繋がっているという世界観も内包しており、芸能界を描いた少女アニメであると同時にファンタジーアニメとしての一面を持ち合わせているという作風であった。延長後の27話以降は非日常性を描く比率が下がり、日常描写や心情描写に重点を置いた作風に転換していく。
「現実的な世界観を背景にして『本来の自分と魔法によって生み出された虚像の自分との間で揺れ動く主人公の心情と成長を描く』」というこのテーマは、魔法少女アニメ史においては本作品で初めて打ち立てられ、「非日常性より日常性の描写に重きを置く」という特徴と共に後のシリーズ作品に受け継がれていった。
魔法の天使クリィミーマミ
ジャンル 魔法少女アニメ
アニメ
原作 伊藤和典(原案)
監督 小林治(チーフディレクター表記)
シリーズ構成 伊藤和典
キャラクターデザイン 高田明美
音楽 馬飼野康二
アニメーション制作 スタジオぴえろ
放送局 日本テレビ他
放送期間 1983年7月1日 - 1984年6月29日
話数 全52話